2013年2月23日土曜日

工人舎 SC: Ubuntu インストール

インストールに用いたバージョンは Ubuntu Desktop 12.04 LTS 日本語。
無事にインストールが終わると問題なく起動します。
…が、 画面が半分に欠ける (or 映らない) し無線 LAN が使えません (有線は使えた)。

新しいカーネルを導入することで画面欠けが直り Wi-Fi が使えるらしいので、やってみました。

1. 起動が終わり画面が真っ暗になったら (HDD へのアクセスがしなくなったら)、まず [Ctrl] + [Alt] + [F1] でコンソール画面にし、[Ctrl] + [Alt] + [F7] で X Window の画面に戻ります。この時点で画面の半分が重なって表示されるはず。

2. 右上のメニューから一旦ログアウト、再びログイン。

すると、画面が重なって半分に表示されるのがひとまず直り、普通に操作できるようになります。
ここで新しいカーネルをダウンロードして適用してみましょう。ここでは kernel 3.8 を選びました。
ダウンロードするファイルは4つ。_i386.deb で終わるファイル名が3つ、linux-headers で始まり _all.deb で終わるファイル名が1つです。

有線 LAN に接続した状態で以下のコマンドを実行します。
 $ mkdir kernel3.8
 $ cd kernel3.8
 $ wget -c http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v3.8-raring/linux-headers-3.8.0-030800-generic_3.8.0-030800.201302181935_i386.deb
 $ wget -c http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v3.8-raring/linux-headers-3.8.0-030800_3.8.0-030800.201302181935_all.deb
 $ wget -c http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v3.8-raring/linux-image-3.8.0-030800-generic_3.8.0-030800.201302181935_i386.deb
 $ wget -c http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v3.8-raring/linux-image-extra-3.8.0-030800-generic_3.8.0-030800.201302181935_i386.deb
 $ sudo dpkg -i *.deb
あとはパスワードを入れて待つだけ。4つの wget コマンドは ; や && 等でつないでも良いでしょう。
有線 LAN が利用できない環境等の場合、上のコマンドの代わりにインターネットに接続できるコンピュータから http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/ にアクセスしてダウンロード、USB メモリ等で受け渡してファイラー画面上で headers-*_all -> headers-*_i386 -> image -> image-extra の順番に1つずつ右クリック→[Ubuntu ソフトウェアセンターで開く]→[インストール] を実行しても良いでしょう (dpkg コマンドを使ったほうが楽)。
再起動すれば grub の画面にも反映され、新しいカーネルを選んで起動できます (写真は 3.6.11 を適用した時のもの。前のカーネルから起動したい場合は Previous Linux versions を選択)

起動してから LAN ケーブルを接続してもネットワークが上手く認識されないことがあるので、予め LAN ケーブルを接続してから電源を入れると良いでしょう。

ここでは、カーネルのバージョンを上げることで画面欠けの問題を解決しましたが、解決の手段は複数あるようです。 GMA500 搭載の他機種を使っている方々で grub の設定を変えて解決している例が多く見られました (詳しい説明は下のリンク)。

不具合

  • サスペンドから復帰すると、画面の下 1/4 ぐらいが欠ける。新しいカーネルを適用しても駄目。ハイバネーションであれば正常に動作した。
  • メインラインカーネルを適用した場合、画面が 10px 程度上にずれ、表示されない部分がある (もともとのカーネルで grub をいじった場合は画面が正常に表示される)。
  • イーモバイル GP02 に Wi-Fi で接続する場合、暗号化方式が WEP になっていると何故か接続できない。WPA なら接続できるし、WEP で暗号化された別のアクセスポイントは接続できる。

アップデートしたカーネルを削除したい場合

インストールしたカーネルで不具合が出た等といった理由からカーネルを削除する場合は、コマンドラインから
$ sudo apt-get purge linux-image- (バージョン番号)
で。(例: linux-image-3.8.0-030800)

/*

奮闘記録

メインラインカーネルを適用せずに Wi-Fi を使えるようにしようと思って弄った記録。ここからは読み飛ばし推奨。
メーカー Web サイトに VT6656 のドライバのソースコードがあるのでダウンロードします。但しこれは古いバージョン向け (kernel 2.6) のソースコードなので、そのまま make コマンドを実行しても
Makefile:116: *** Linux kernel source not configured - missing config.h. 中止.
と出てしまい、これではドライバが組み込めません。そこで、
 $ sudo ln -s /usr/src/linux-headers-3.2.0-38-generic-pae/include/generated/autoconf.h /usr/src/linux-headers-3.2.0-38-generic-pae/include/linux/config.h
とやってもう一度 make してみるも、今度は別のファイルが見つからないと怒られる…。ソースをいちいち弄るのが面倒なので
 $ sudo ln -s /usr/src/linux-headers-3.2.0-38-generic-pae/include/linux/init.h /usr/include/init.h
 $ sudo ln -s /usr/src/linux-headers-3.2.0-38-generic-pae/include/linux/compiler.h /usr/include/compiler.h
 $ sudo ln -s /usr/src/linux-headers-3.2.0-38-generic-pae/include/linux/mm.h /usr/include/mm.h
 $ sudo ln -s /usr/src/linux-headers-3.2.0-38-generic-pae/include/linux/ioport h /usr/include/ioport.h
 $ sudo ln -s /usr/src/linux-headers-3.2.0-38-generic-pae/include/linux/etherdevice.h /usr/include/etherdevice.h
...
とかやって Makefile やソースコードが参照しているヘッダファイルを見つかるようにリンクしてみた (横着) ものの、エラーがたくさん出てきてキリがないので諦めました (笑
メインラインカーネルでちょっと不安定な気もするし画面がずれているけれど、まぁいいや w
(下のリンクには自己解決できている人もいるっぽいけれど…)
*/

関連サイト

2013年2月22日金曜日

iBook G4: Ubuntu 12.04 インストール

ども。1つのコンピュータに2つ以上の OS を入れてみないと気が済まないでんでんです w

ということで、iBook G4 にも Ubuntu を入れてみました。

Ubuntu のダウンロードページから PowerPC 向けの ISO イメージをダウンロード

それを CD-R(W) or DVD-R(W) に焼く

ドライブに入れたら電源投入 or 再起動時に C キーを押しながら待つだけ。
で、 CD から起動するので、あとは指示に従って操作するだけです。うっかり操作ミスして既存のHDD のデータを消さないように注意

で、ブートローダーのインストール先を Ubuntu をインストールする区画に設定しておくと便利。

インストールが終わると、電源投入時に Ubuntu のブートマネージャが出てくるので、それが鬱陶しい場合は Mac OS を起動後、システム環境設定→起動ディスクから、Mac OS X のシステムフォルダを選択しておきましょう (それでも電源投入時に option キーを押して起動ディスクの選択画面を出せば Ubuntu が選べる。少々時間がかかるが)。

インストールは順調に進んだものの、このままでは firmware missing と表示されて無線 LAN (内蔵の AirMac Extreme) が使えないので、使えるように設定していきましょう。

幸いにも有線 LAN は使えるので、そこからインターネットに接続し、コマンドラインから
 sudo apt-get install firmware-b43-installer
と入力してファームウェアをインストールしましょう。この1行を実行して待つだけで無線 LAN が動作するようになります。

また、インストール直後はバッテリーのインジケータが現れないので、テキストエディタで /etc/modules を開き、一番下に

pmu_battery

と1行追加します。再起動すればバッテリーのインジケータが画面上部に表示されるようになります。

関連サイト

2013年2月18日月曜日

Panasonic LUMIX DMC-FX77

この機種を購入してからもう1年ぐらい経ちます。2012年の2月にデジカメを新調しました。
2012年2月、楽天のショップで10980円。
外箱はだいぶ小さく、開けると中はぎゅうぎゅう詰めで、無駄のないスペースに驚きました。

720p 動画の30分制限がないこと、変な機能が沢山付いていて遊べそうなこと、画質に関してもパナソニックのデジカメにしては画素数が少なめ (≒センサーの感度が良さそう)、また F 値が小さく明るめのレンズを用いているようだったことから、この機種を狙って買いました。人気の機種だったようで、店頭では殆ど売り切れ、後継機の FX80 に置き換わっていました。

今までカシオの EX-V8 を使ってきたので、以下、その機種との比較も交えて。

価格帯

DMC-FX77 は26400円、EX-V8 は45000円とのこと (下の関連リンク先曰く; 後継機が出る頃にはその半額以下に下がるわけだが)。価格帯は異なる。
後発のモデルで性能が向上しているだけ FX77 の方が良く感じたりするが、やはり、V8 の方が上の価格帯だけに作りこまれている印象も受ける。

大きさ、形

FX77 の方が薄くて小さい。ただ、V8 の方は電源を入れたりズームする時にレンズが伸びない分使いやすい。

発色、画質、視野

FX77 はやや黄色がかった発色 (たまに青っぽい ?)、V8 はやや緑がかった発色。視野は FX77 の方が広い。下のサンプルを参照。
写真の画質は、画素競争真っ只中の V8 と違って FX77 はある程度落ち着いてきた感じ。
ファインダー画面の画質に関しては、FX77 の方が粗い (V8 の方が精細)。 ただ、画面が大きく縦横比が 16:9 になった分、動画の再生に関しては FX77 の方が見やすいかもしれない。
フラッシュを焚いた時は FX77 の方が自然な写り方をする。

操作性

起動の早さを FX77 と V8 とで比べてみたが、大体同じぐらい。ただ、V8 の方は大きなレンズ蓋を横にスライドさせるタイプで、急いで撮影したい時にも使いやすいと思う。
FX77 がタッチパネルを採用し、従来ボタンが置かれていた場所がタッチパネルに置き換わったことによって操作しづらいと感じることはあるかもしれない。

FX77 で静止画・動画のモード切替が無く、押すボタンでどちらでも好きなタイミングに撮影できるのが便利。ただ、慣れないうちは動画を撮影しようとして静止画のシャッターを切ってしまうこともしばしば。

FX77 は電源を入れると必ずレンズが飛び出てきて、撮影済みの写真を見るだけの時も同様である。その点、V8 は再生ボタンを押せば写真が表示できるから便利だった。

パラメータ

ISO 感度やシャッタースピード、絞り等の設定について。FX77 の場合、ISO は100~6400の間で設定できる。シャッタースピードは下限値 (設定より速いシャッタースピードにする) のみ。絞りは ND フィルターを用いるもので、通常の撮影モードでは使えないようだ。これら3つの設定については V8 の方が細かく設定できる。

その他

動画撮影中にズームするときの音をマイクで拾ってしまう感じはあるけれど、それなりに賑やかな場所で撮影するのであれば気にならないんじゃないかな。ただ、V8 の方がズームが静かだったから、その分気になるかもしれない。
三脚用のネジ穴の位置が V8 は左端にあったため安定しにくかったり固定しにくかったりしたが、その点 FX77 は左端からもう少し右寄りに付いているため、使いやすく感じた。

デジカメのラインナップを見ても、なかなか EX-V7/V8 のような機種は見られず、カシオのこれら機種はもっと評価されるべきと思う。画質以外は結構優秀。
FX77 と V8 を比較して、結局は一長一短というところ。

うれしい誤算だが FX77 のマイクが結構優秀だと感じた。マイクが1つしか無いのでモノラル録音だが、バンドでライブを収録した時に音が割れる様子もなくクリアに撮れた。そういえば秋月電子にパナソニックの小さいマイクカプセルが売られていたのを思い出した。

FX77 のバッテリーが持たないが、互換バッテリーに容量の大きなものがあるので、これを一緒に持ち歩くと幸せになれるかも。

2013年2月現在、後継の FX80 が新品でだいたい8000円台。 FX77 はオークションでの中古落札相場が5000円位 (運が良ければ4000円程で落札できるかも)。これだけの性能を持ったものがここまで安く手に入るなんて恐ろしすぎる…。

ギャラリー


左: FX77、右: IS12T (携帯)。動画撮影モードにて。共に 720p からキャプチャ。こうして比較してみると意外と画質が違うことに気がつく。
とあるライブハウスにて (AVCHD 720p からキャプチャ)。上の写真には人が写っていないが、演奏中は奏者を表情まで確認できる画質で録画できた。映りが暗いのは準備中だから。それでもこれだけはっきりと写っていれば及第点だと思う。スミアが目立つ。

720p で30分制限の無いパナソニックの機種はライブの録画用途に結構使えるかも知れない (とはいえ、この機種だと30分ぐらいごとにバッテリを交換しなければいけないが)。電源周りは、後継機種のほうが USB での給電に対応している分、使いやすいんじゃないかと思う (未確認)。

関連サイト


関連商品


もはや後継の FX80 も処分価格に…。
バッテリーは互換品だが純正品よりちょっとだけ長持ちしたので動画撮影に重宝した。