2010年11月5日金曜日

PC の動作を軽くする方法 (Windows 環境)

はじめに

メモリを 4 GB とか 6 GB とか積んでいるのに PC が重いという人が少なくない。私の使っている PC より余程ハイスペックなのに動作が重いという人も多い。

この記事は、そんな重い PC を少しでも軽くするために私が人のマシンを見る時の方法である。
対象としている読者は主にメーカー製 PC で Windows XP, Vista, 7 を使っている人。それ以外の環境の方でもいくつか当てはまる部分はあると思う。
Mac が重いという話は聞いたことないし、Unix 系の OS を軽くする説明は他サイトや PC 雑誌に任せる (日経 Linux にもいらないプロセスを減らして起動を高速化する記事が載っていたことがある)。

説明・実行するのが面倒な私のことだから、この記事では6つの項目で大雑把かつ端的に説明する。より詳しい説明は他サイトを当たっていただきたい w

1. 要らないソフト (特に常駐が絡んでくるもの) を削除する

JWord とか、多くの人の PC を覗いてみると結構な確率で入っている。これを使っている人は少ないのでコントロールパネルから消してしまおう。
RealPlayer や Google 関連のソフトウェアも、使わない人にとって見れば無用の長物だし、しぶとく常駐するから消してしまえ (無論、使う人にとって見れば価値がありますし私の PC にも入っています)。
iTunes は、iPod を使わない人ならいくつかの常駐が消せたはず。
Yahoo! や Google などのツールバーを使わないのに入れている人もいたが、無駄である。
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが機能しているかを監視するだけのソフト (例: McAfee Security Scan) もあるが、Windows のセキュリティーセンターが動作しているなら要らないだろう。

あと、メーカー製の PC なら、説明書に付属ソフトウェアについて一通り説明が書かれているはずである。機種によってはオンラインマニュアルかもしれないが。一通り見て、「へ~、こういう事もできるんだ~」と感心するもよし、「イラネ」と判断して削除するのもよし、である。

2. 常駐を減らす (CCleaner)

CCleaner では、Windows やいくつかのアプリケーション (ブラウザなど) の不要なファイルを消去したり、常駐を管理したりできる。レジストリから不要な項目を削除することもできる。Web サイトからダウンロードしてインストールしよう。

XP の時代までは主に「窓の手」を使って常駐を管理していたが、こっちのソフトは Windows の動作を軽くすることにより特化していると思う。

CCleaner を開き、[ツール]→[スタートアップ] を選択すると、Windows 起動時に同時に起動・常駐するプログラムの一覧が現れる。この中から要らない物を無効にしていけば良いが、何が要らないかは使っている人と PC 次第だからここでは説明できない。その代わり、「プログラム」の項目または常駐のファイル名で検索をかけると、そのプログラムがどういう動作をするものなのか知ることができる (例: iTunesHelper - Google 検索)。それを1つ1つ行い、無効にする常駐を決める (常駐が多い人にとってみれば可也地道な作業かもしれませんが)。

無効にした方が良いものは主にアプリケーションの起動を早める為の常駐 (OpenOffice, QuickTime, Adobe Reader, RealPlayer など)。頻繁に使わないものなら尚更。起動時間やメモリを食うので邪魔。逆に無効にしない方が良いものはハードウェアと関連の深いもの。ノート PC に多い (ホットキー関連やグラフィック・タッチパッドのドライバなど)。アップデート関連の常駐 (富士通の PC にあった) は、自分でプログラムの更新を管理できる人なら無効にしても良いだろう。

尚、CCleaner では、ここで説明した以外にも使い道がある。余裕があったら調べてみることをおすすめしたい。それから、レジストリを安全に最適化するならば「Windows Live OneCare PC セーフティ」もオススメである。

3. 不要なサービスを無効にする

[マイ コンピュータ]右クリック→[管理]→[サービスとアプリケーション]→[サービス] で、要らないサービスを停止しよう。
これも、2. と同様に、「開始」と書かれている項目を1つ1つ検索かければ確実ではあるかもしれないが、私が止めているのは iTunes 関連のサービスやセキュリティーセンターぐらい。はい、次~。

4. デフラグ

Windows にもデフラグのツールが付属しているが、より高性能なフリーソフトがある。MyDefrag がオススメ。ちゃんとデフラグの効果が現れてくれる。→ダウンロード先

起動したら、System Disk Monthly → C: → Run と選ぶと、システムディスクに合ったデフラグを行ってくれるようだ。Monthly は時間がかかるから暇なときにでも行っておくと良い。

デフラグを行うときは、上記までの操作をして不要なファイルやデータを削減したり、個人のファイルで不要なものを削除してから行うと良い。ディスクの空きが多いほどデフラグも綺麗に動作してくれるものである。個人のファイルで大きめのもの (iso ファイルなど) は D: ドライブに移せるだけ移してからデフラグを行うのも手だ。

5. ウイルス対策ソフト

ウイルスバスターとかシマンテックの動作が重いとかよく聞く。今やフリーでもそこそこ軽いウイルス対策ソフト (Avast! とか AVG とか) は手に入る良い時代だし、重いウイルス対策ソフトは特別なこだわりがない限りさっさとアンインストールして、フリーのに乗り換えてもいいんじゃないかな。

6. ブラウザを変える

ネットを見ていると PC の動作は結構重くなってきますよね。
結論からいうと、Internet Explorer (Windows に最初から入ってるブラウザ) は重いです。この際、Firefox とか Chrome とか、違うブラウザを入れちゃいましょう。

とにかく軽くって方は Google Chrome、モバイル環境な方は Opera、手軽に多機能をって方は Mozilla Firefox がお勧め。但し、Firefox は使い込んでいるうちに重くなる (解決策はあるがここでは割愛)。

7. OS を変える

Mac や Linux も快適ですよ~? ...、というわけではなくて (間違ってはいないが)、Vista を使っているなら XP か 7 に乗り換えると幸せになれますよって話です。ただ、余裕があれば Mac や Linux に挑戦してみるのも手ですね。ただし、低スペック (メモリが 256 MB とか) の場合は Ubuntu はお勧めしませんので別のディストリビューションをお探しください。

理想の方法

メーカー製 PC のリカバリーを用いずに OS だけインストールする方法があれば望ましい。そこから自分の使うソフトをインストールするのみである。その点、BTO やショップブランド・自作で PC を手に入れた人は有利だよね。

その他、戯言

メモリの消費量をチェックするには、タスクバー右クリック→[タスク マネージャの起動] で、ウィンドウ右下の「物理メモリ」の部分に注目してください。XP まではメモリの容量、Vista 以降はメモリの利用率で表示されます。これが搭載メモリ量を超えるか 100% を超えると格段に HDD へのアクセス (スワップ) が増え、動作が重くなります。

PC のことをよくわからない人のマシンほど動作が重いという傾向があるようだ。
ソフトウェアの更新を怠って、画面の右下に通知が現れて、「うざ~」とか「重い~」とか言って放置する人よく見るけど、そういうのはやめようね。

使い込んでいるうちに動作が重くなるのは Win9x の時代から変わらない Windows の特徴だと思えるが、9x の頃と違い堅牢な作りの NT 系 (現在主流) の環境では、動作を重くしている原因の多くは OS ではなくてアプリケーションが悪さしているせいだと思う。思い起こせば 9x の時代はしょっちゅう OS を再インストールしていた。懐かしい w

PC をレコーディング用途で使う人にとって見れば、動作が重いのは致命的な問題だ。普段使い用途と録音用途とで別々のアカウントを作って使うのも1つの手だ。下のリンク先のサイトが詳しい。私は一時期 Celeron 650 MHz / RAM 320 MB のマシンを 24 bit / 96 kHz の録音に使っていたことがあったから、デフラグや常駐にはすごく気を使ったな~。特に当時のノートは HDD のアクセスが遅いから (インターフェイスは UltraATA/33 だったし)、ディスクの断片化はかなり致命的な問題だった。

そういえば、常駐してまで出しゃばるプログラムって Mac ではあまり見ないような気がする。プログラムのインストールもイメージファイルを開いてアプリケーションフォルダにドロップするだけのものが多いし。

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記事内の内容とは打って変わって今度は物理的に掃除するものをここで宣伝してみる w

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