2. Windows PE 起動ディスクを作る
Windows PE の PE とは、Preinstallation Environment (プレインストール環境) の略で、Windows の軽量版のようなものです。どうやら最近のリカバリ用の環境はこれで動いているものもあるようです。(Win9x 時代は MS-DOS ベースのリカバリディスクが普通だった)
WinPE 環境下では簡単な Win32 プログラムが動くので、後述の Norton Ghost もこれを使って実行してやります。(昔は Norton Ghost も DOS ベースだったなー。遠い目)
<< 手順 >>
詳しい手順は以下のサイト
-> 管理者必携! 最強のデータ・サルベージ・ツールを自作する
を見てください。
1. まず、Microsoft の以下のページから CD-ROM のイメージをダウンロードして CD-R に焼く。
Windows 自動インストーラ キット (AIK)
拡張子 .img ですが、普通の .iso ファイルと同様に CD ライタでイメージを焼いてください。
2. 作成した Windows AIK の CD をドライブに入れて、画面に従ってインストールする。
3. スタートメニューから [Microsoft Windows AIK] -> [Windows PE Tools コマンド プロンプト] でコンソール画面を立ち上げる。
4. 以下の 4 つのコマンドを入力する ([Enter] は Enter キーを押す。C:\WinPE ディレクトリを作業ディレクトリとする場合。他のディレクトリで作業を行う場合は適宜読み替えてください)
・ copype x86 C:\WinPE [Enter]
・ imagex /apply C:\WinPE\winpe.wim 1 C:\WinPE\mount [Enter]
・ imagex /capture C:\WinPE\mount C:\WinPE\ISO\SOURCES\BOOT.WIM "WinPE for recovery" /boot /compress maximum [Enter]
・ oscdimg -m -n -bC:\WinPE\etfsboot.com C:\WinPE\ISO C:\WinPE\recovery.iso [Enter]
・ 前述のサイトとの違いは 4 行目。-m を付けないと CD-ROM サイズのイメージ (650 MB) しか作成できないが、これをつけることで DVD-R サイズのイメージも作成できる。
・ 作成する iso イメージの中に、任意のファイルを追加することもできる。その場合は 1 行目のコマンドを実行した後 3 行目のコマンドを実行するまでの間に C:\WinPE\ISO ディレクトリに追加したいファイルをエクスプローラなどを使って追加する。
(私はここでリカバリ領域の sources 以外のディレクトリと、C:\KJS 以下のファイル (別記事にて後述予定) を追加しました。1 枚のディスクにまとめられて便利)
5. C:\WinPE の中に recovery.iso というファイルができているので、これを CD-R or DVD-R に焼く
(イメージとして焼いてください。ファイルとして追加するのではだめです)
出来上がった CD (DVD) をドライブに入れて CD (DVD) から起動し、コマンドプロンプトが表示されたら起動ディスク作成成功。終了するときは wpeutil shutdown [Enter] と入力します。
リカバリディスクの作成自体はここまでで終了です。ただし、リカバリの方法が説明書に書いてある方法とは異なるので、第 4 章をご覧ください。
次: 工人舎 SC リカバリディスク作成作業 #3
面倒な人のための工人舎 SC リカバリディスク作成
1. リカバリ領域のデータを読み込んでバックアップ2. Windows PE 起動ディスクの作成
3. リカバリ領域の消去とパーティション作成
4. WinPE 起動ディスクから PC を起動してリカバリー
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