2011年5月4日水曜日

YAMAHA YP-30 分解・修理・清掃

購入した YP-30、実はソの音が出なかったり、一部キーの戻りが悪かったりザラザラした感触がしたり…という難点付き w ということで、修理すると同時に清掃するために分解してみたいと思います。

開腹

裏にネジがたくさんありますが、まずは開腹するだけなら左右のネジ1本ずつ (合計2本) 外せばフロントパネルに蝶番が付いているので開けられます (DX7 と同じ要領)。

鍵盤、ユニット

ここで初めて裏のネジに触れます (上の手順で開けたフロントパネルはひとまず閉じておいたほうが良い)。鍵盤側にあるネジ3箇所 (木ねじでない) を外します。次に、ずっと隅のほうに板に埋まっているネジが2箇所あるのでこれも緩めます。

フロントパネルを開け、鍵盤の左右にある押さえのネジを外し、押さえを外します。外れないときは裏の埋まっているネジをもう少し緩めてください。それから鍵盤の支点側にあるネジ3つ x3 箇所を外し、コネクタからフラットケーブルを抜き、ユニットを上に引っ張ると外れます (これが結構重い)。

鍵盤、センサー

ユニットを裏返してセンサー基板についているネジをすべて外せば簡単に取れます。この時、センサーの接点を別のものに引っ掛けないように気をつけてください (ただの金属だが結構デリケート)。

個別の鍵盤

普通はあまり外す必要はないと思うけれど、隅々までクリーニングしたり鍵盤を調整したりしたかったので。グリスを持っていると良いですね。

支点側のネジを外し、プラスチックの押さえを外します (上の写真右)。
支点の部分を持って手前 (支点から遠いほう) に引き、支点を上に持ち上げれば鍵盤が外れます。

取り付けるときは、鍵盤内にバネ金具が装着されていることを確認してから手前側から挿し込み、バネ金具をユニットに引っ掛けてから支点部分を引っ掛けます。

お勧めはしませんが、板バネが逆に反る (「(」のバネが「)」になる) ように取り付けると、鍵盤の重さを変えられます (実際にやってみた感じ、弱く弾いたときのタッチが不自然になった)。

修理・調整

特定の音が出ない問題、特定のコネクタを動かしたら出たりでなくなったりしたので場所を特定。コネクタ部分のハンダクラックと接点の接触不良を疑ったので、まずはプリント基板側のハンダを溶かして付け直し。そしてアルコールをコネクタの接点に付けて抜き差しすることにします。

…という操作で、一見直ったように見えて実は直らず。実はコネクタ近くの別のピン (基板の裏と表とをつないでいる) が犯人でした。ソの音ならソの鍵盤同士が中で繋がっているのですが、その部分に繋がったピンが接触不良。半田を付け直したらしっかり直りました。

鍵盤の戻りが悪かったりザラザラした感触になる問題は、支点の可動部分 (軸) の掃除で改善しました。軸にホコリやシャーペンの芯のようなゴミが大量についていたから酷いものだった (30年前の製品だし仕方が無い) w 本当はここでグリスを付け直せれば、鍵盤の動きはよりスムーズになるはずだが、ティッシュで軽く拭くだけで妥協。

鍵盤を取り付けた後、それでもまだ引っかかる感じが改善されない場合は、鍵盤手前側、下の土台と接触する部分があるのでそこにグリスを塗りましょう (ここでは、木管楽器用のコルクグリスで代用)。また、引っかかる鍵盤を前後にスライドしては戻すことを何度か繰り返すことで改善される場合があります。

組み立て

この記事内を下から上に (分解とは逆の順序で) 行ってください。

フォトギャラリー


MASTER CLOCK GENERATOR、水晶発振子が見当たらないのだが…まさかの LC 発振か何かだろうか ?!
VOICE MEMORY、ここに FM 音色のパラメータが保存されているのだろうか…。おなじみ 74LS シリーズ (ロジック IC) がズラリ…。

OPERATOR、YM2197 が2つ。右側に見える YM2198 は鍵盤と繋がっている。

蝶番上側に付いている基板。リレーやらオペアンプやら色々…。

蝶番上側、#2

3 件のコメント:

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  2. 初めまして。グラビノーバ(YP-30)を購入致しました。しかし左半分のラが出る時と出ない時があります。こちらの記事に記載されている症状と同じ様に感じまして、もし可能でしたら修理の詳細を教えて頂けたらありがたく思います。

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    1. ご覧くださいましてありがとうございます。返信遅くなりました。

      この電子ピアノを分解したのが6年前だったのもあり記事に書いてある以上のことをあまり覚えていないのですが、私の物ではハンダ付け部分の劣化があったように思います。

      基板のパターンで怪しいところがあれば、1つ1つはんだこてを当て直してみる必要があるかと思います。この手の作業がなかなか地味で手間のかかるものだったりするのですが…。
      他にはセンサ部分の接点が劣化している場合もあると思うので、合わせて確かめてみてください。

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